春夏秋冬
そろそろ夏も本番です
ところで、夏の果物と言ったら皆さんは何を思い浮かべますか
スイカ、桃、メロンなどが代表的なところかもしれませんが、「いちじく」も実は夏が旬の果物なんです
そう言われてみると、この季節によく、スーパーやケーキ屋さんで見かけたりしませんか
果物としては、あまりメジャーではないいちじくは、実は、古くからある果物なんです
旧約聖書に出てくる、エデンの園に住んでいた、アダムとイブが禁断の果実「リンゴ」を食べて、知恵を身に付け、その為に楽園を追われたとされています。そして、知恵を身に付けた為に、自分達が裸と気付き、その腰を、葉っぱで隠した、その葉と言うのが、あの独特の形をした、いちじくの葉とされています。そもそも、禁断の果実が、いちじくという説すらもあるそうです
更に遡ると、ギリシャ神話の中にも、いちじくは登場しているそうで、いちじくは遥か昔から、多くの人々に食べられてきた果物で、栽培された果物としては、世界最古と言われています
いちじくは漢字だと「無花果」と書きますが、花がないわけではありません。いちじくは、実の中に小さな花をつけるため、外からは確認できないだけなんです。果実を半分に切ると赤い「つぶつぶ」がたくさんつまっています。実は、あれが花です。いちじくは花の部分によってあの独特の食感を生み出しています。そのまま冷やして食べても美味しいのですが、最近では、洋菓子の素材、ドライフルーツにしてワインのお供、料理の引き立て役としても、活躍の場面が増えていますね
ちなみに「いちじく」という名前の由来は、毎日1つずつ熟すことから「一熟」が「いちじく」になったという説や、ひと月で実が熟すためこれもまた、「一熟」が「いちじく」になったという説もあります。また、その他の呼び名としては南蛮柿(なんばんがき)、唐柿(とうがき)ということもあるようです
いちじくは、その食感と見た目から敬遠されている人もいるかもしれませんが、苦手な人はケーキから挑戦してみてははかがでしょうか